剣道大好きおばちゃんの手作り作品のお部屋~ 引越ししました。

作品の紹介はもう少ししてから・・・。剣道を続けてきてよかったと思う今日この頃

家族だから・・・・

老いも・・・
そして死も・・・・
いずれは私たちに平等に訪れるものなんだけど
 
どういうふうにそれを受け入れるか
それが私たちにとってすごく大切なんだなぁと思うこの頃です。
 
20年以上病気を抱えていた実家の母と・・・・
その母をずっと面倒みていた父(もちろんこむもこむの兄弟も手伝ったけど)
 
こむも実家の母が病気だったので、産後もなかなか甘える事が出来ず・・・
こんなときお母さんが元気でいてくれたらなぁ・・・
って思ったり。
 
おかげでね、娘たちが結婚したり、子供生むまで
元気でいてやりたいなぁなんて思うわけです。
 
優しくて面倒見がよくて、こむが大好きだった実家の父が・・・
 
認知症になって・・・・母の面倒を見ることも出来なくなって・・・
 
少しずつ父が今までの父でなくなっていく・・・・
 
人はいずれ歳を取り、そして自分の思うようにはいかなくなるんだ・・・
そう思いました。
 
認知症になって、1年くらい経った頃だったかな・・・
父がね、
「ああ、どうしてこんなアホみたいになってしまったんやろう。」
って哀しそうにこむに言ったことがあるんです。
 
そのとき
「はっ!」としたんです。
兄はいつも父に怒ってました。
「同じ事ばっかり言うな・・」とか・・・・
 
父だって、なりたくてそうなったわけじゃなくて・・・・
時々しっかりする時があって・・・・
そう言うときは自分で自分が情けなくなったんでしょうね。
 
それから、こむは父には
出来るだけ優しく言葉をかけよう・・・
そう思いました。
 
認知症になってもね
人から優しくされたりすると嬉しいんだなってそう思って・・・・
 
そうして・・・・癌になって
病院で亡くなりました。
そしてその父を追うように次の年に母も亡くなりました。
 
認知症の父をずっとそばで見ていたおかげで
こむはひとつだけわかったことがあります。
 
腹立つことがあっても
やっぱり「家族」だから・・・・
 
「お父さん」そう言って手を握ってこむが笑うと 
幸せそうに笑う父がいたことを・・・・今でも覚えてるから
 
認知症になってから、一緒に手をつないで病院まで歩いたときも
こむに
「悪いなぁ・・・いつも」って
 
もちろん、きれい事だけじゃすまされない介護なんですけどね 
 
だからこそ、忘れずにいなくちゃと・・・
 
竜ちゃんのお父さんがこむのことをいつも気にかけてくれるのは
きっとこむがお父さんに優しい言葉をかけるようにしてるからだと思うの。
 
お母さんには、ほんとに腹が立つことが多くて・・・
しょっちゅう「くそーーーっ!!」って思うし、
竜ちゃんにも愚痴を言うことはあるけど
 
直接言い合わないようにしようって・・・
 
それは、こむの父が教えてくれた大切なことなんだからって・・・・
 
父のことがなかったら、きっとお母さんと喧嘩してたと思うなぁ・・・・
 
お正月にね、子どもたちがあつまると
おじいちゃんの話になったりするの・・・・
 
「おじいちゃんちで、このお菓子、食べたよね~」
「そうそう、おじいちゃん、いつもこれ買ってくれたんだよね~」
「おじいちゃん、優しかったよね~」って
呆けてた頃の話より
小さい頃に可愛がってくれたり
遊びに連れて行ってくれたことをみんなで話してます。
 
家族なんだよね・・・やっぱり
 
竜ちゃんのお母さんにも腹立つことあると、
うーーーーんって内に籠もっちゃうし
色んなこと手につかなくなっちゃう。
 
でも・・・
 
やっぱり、家族だから・・・・
 
ねっ。