剣道大好きおばちゃんの手作り作品のお部屋~ 引越ししました。

作品の紹介はもう少ししてから・・・。剣道を続けてきてよかったと思う今日この頃

桜宮高校 部活動再開に思うこと

部活動が再開されました。
一区切りなんて簡単な言葉で言えないことです。
今から、これから始まるのだと思います。
 
桜宮高校は、大阪にあって・・。
私たちは「さっこう」と呼んでいます。
大阪でスポーツをする子どもたちにとっては憧れの学校です。
公立・・・・ということも大きな魅力の一つだと思います。
ちなみに・・・桜宮高校剣道部は、昨年は女子が団体でインハイ出場を果たしています。
マッチョ達が高校生の頃、自分達ではどうすることもできない迷路に入り込んで悩んでいた頃に、練習試合で、さっこうの顧問の先生から「笑顔やぞ~!!笑顔が大事なんや~!」とアドバイスいただいたことも良い思い出です。
 
さて、体罰については、色んなご意見があるかと思います。
そして同じく橋下大阪市長の対応についても賛否両論あるかと思います。
 
ただ、こむ自身は、指導者の本質に深く関わっている問題なのだと思っています。
同じ桜宮高校の同じ体育系クラブの中でも差があったのは何故か?
あくまでも個人的な意見ですが・・・
指導者の指導力人間力の差なのだと思っています。
 
マッチョが高校時代に受けた体罰や言葉の暴力・いじめは
今も彼女の中に深く傷として残っていると母としては思っています。
詳細については、人物の特定が可能で、差し障りがあるので書きませんが。
ただ剣道が好きで、大学・社会人ずっと剣道を続けている彼女が、高校時代に一度だけ部活をやめたいとこむに訴えたのです。
原因は、すでにわかっていました。度々彼女から聞いていたから・・・・
体罰はもちろんですが、言葉によっても深く、体罰以上により深く傷つけることが出来るのです。
無視するなどの行為を絶対的な力を持つ顧問から受けることもありました。
顧問が複数いても、ひとりの顧問からそういうことを受けるということも起こっていました。
 
そして保護者は、色々な理由から、顧問には物を言えない立場にあるように思います。
訴えたいと思う保護者を、いじめを受けていない保護者が「波風を立てる」という理由で邪魔するということもありました。
 
どこででも、誰にでも起こりうることです。
では・・・?いったいどうすれば・・・・?
勝利至上主義に問題があるというような意見もチラホラと聞かれますが
それもどうなのかな・・・・?
短絡的すぎるようにも思います。
勝つことを求めること自体が間違っているわけではないと・・・個人的には思います。
 
実は・・・・
竜ちゃんにこれ読んだら・・・と言って見せて貰ったのが以下の記事です。
 
これまた現在問題になっている「柔道」の元金メダリスト古賀稔彦さんの記事。
彼が2003年から主催している町道古賀塾」のコーチ控え室に掲げられた先生とは・・・という紙をご覧ください。
 
イメージ 1
 
読みにくいかもしれないので以下に書き出しますね。
 
先生とは
一、先生と呼ばれる 責任
一、先生と呼ばれる 礼儀
一、先生と呼ばれる 言葉遣い
一、先生と呼ばれる 知識
一、先生と呼ばれる 情熱
一、先生と呼ばれる 愛
一、先生と呼ばれる 行動力
一、先生と呼ばれる 気遣い
一、先生と呼ばれる 妥協無き指導
 
       塾長 古賀稔彦
 
そして以下は、記事の抜粋なんですが・・・みなさんはこれを読んでどう思われるでしょうか?
 
・・・・現役を退いたばかりで、全日本女子柔道チーム強化コーチになったときです。選手にアドバイスをしても、選手がその通りにやってくれる様子がない。受け流されている感じでショックを受けました。悩みもしました。でも、「自分はどんな先生の話なら聞いていただろうか?」と考えました。結論は、「話を聞き自分を受け入れてくれる先生」でした。そこで選手の話を聞くことから始め、この人なら何でも話せるという関係をつくろうと。いわば言葉のキャッチボールです。相手の球を受け止めればこっちのボールも受けてくれる。とくに選手の悩みや不安を受け止められれば、本当の信頼が生まれこちらの思いも伝わることがわかりました。そんな関係を築く上で、体罰や暴力は必要ないし、逆に妨げにしかなりません。・・・・・・選手みずから考えて柔道する力・・・試合の中で自分で自分をプロデュースする力というのでしょうか。今の選手はちょっと試合で予想外の事態になったり、歯車がかみ合わなくなるとそれで終わってしまう。そこが世界の強豪との違いです。でも、それは叩く、体罰からは生まれない。みずから考え、工夫する自主的な力が必要なのです。それは「やらせよう」とする指導者の発想からも育たない。主役である選手の思いを、指導者はどう導きサポート出来るかだと思います。
・・・・選手を教えることはほんとうに大変です。その子をいかに伸ばすか。いつも真剣勝負です。成長を考えてどんな言葉を掛けようか。よる突然目が覚めたり、胃が痛くなることもあります。選手が100人いたら100の処方箋がいる。そのため、いろんな知識や引き出しが必要です。私も自分が指導者になって、「自分の経験だけではダメだ。医学的な知識が必要だ」と感じ、弘前大学大学院で4年間スポーツ医学を学び、去年3月に博士の学位を取ることが出来ました。指導者は常に学ばないといけないと思っています。選手に常に努力を求めるのが指導者です。その指導者こそ努力し、学ばなければ選手に「努力しよう」なんて言えないんじゃないですか。・・・・・
 
この記事を読んで、彼のような一流の選手が、一流の指導者たるために、努力を重ね、謙虚に自分をみつめ直し尚かつ実行しておられることは本当に素晴しい事だと思いました。
 
これからのスポーツ指導者、のみならずあらゆる指導者(学校の先生も含めて)が
今回の事を自分自身の事として真摯に受け止めて立ち向かっていくことが大切なのかもしれませんね。
これからも「さっこう」の活躍を心から応援したいと思います。
そして、今後二度と子供を自殺に追い込むような不幸な事件をくり返さない為にも
一人一人が古賀さんのように、より一層自己研鑽を怠らない事を心から願います。
そして、未熟ではありますが、指導の一端に関わらせていただいている自分自身もそうありたいと心から思う次第です。